宅建士試験受験生にはハラハラドキドキする1か月間だったのではないでしょうか。
本日、合格発表の日でした。
今年の合格点は何点だったのかをお伝えしていきたいと思います。
では、今回の講義を始めます。
令和6年(2024年度)の合格点
令和6年(2024年度)の合格点は
37点
そして、合格率は
18.6%
感想
まだ問題を見ていないので正確なお話はできませんが、例年よりも合格点は高めなのに、合格率は高いようです。
ここから推測するに、問題が易化したのかなと思いました。
1点下げると19%以上になり、1点上げると17%台になるけど点数が高くなる
という競り合いの中で、36点ではなく37点にしたのかなと思いました。
ということは、35点~38点あたりのボーダーラインの人が多くいたのだと予想されます。
したがって、問題が易化していると予想しました。
ただ、宅建試験直後に受験者の感想や講師の解答速報を見る限り、以下の点で変更あったようです。
- 民法の判例文問題の出題されなかった。
- 民法は過去問にない未出題論点の出題がされた。
- 宅建業法の報酬計算で消費税免税事業者の出題された。
- 宅建士証の住所欄へのシーツの貼付等の出題された。
- 「死の告知に関するガイドライン」が出題された。
- 国土利用計画法で事前届出制が出題された。
①の判決文問題なのですが、これは苦手にする人が多かったのではないでしょうか。
したがって、無くなって安堵した人が多いのではと予想しています。
ただ、判決文はそんなに難しい問題が出題された年度はないように思いますので、普通に読解できる能力があれば解ける問題だったので得点源の1つとなっていたであろう問題です。
②ですが、民法は論点が無限にありますので、はっきりといって未出題分野はあります。
宅建士試験受験生には難しい問題であって当たり前ですし、当然に腹をくくっていると思いますので解けなくても他で得点する心意気で解きましょう。
③の報酬計算での免税事業者の問題ですが、講評で書かれていて驚きました。
ただでさえ計算するのが面倒なのに、免税事業者の問題は鬼畜の所業です。
④の宅建士証の住所欄へのシーツの貼付等ですが、予想問題等には出題されているのを見たことがありますので、解いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に某予備校の答練では頻出問題だったそうなので、そろそろ出題する気配は感じていたのではないでしょうか。
⑤の「死の告知に関するガイドライン」ですが、まさか宅建士試験で出題がされるなんて思っている人はいなかったのではないでしょうか。
ほぼすべての受験生がフリーズしたのはではないかと予想しています。
告知義務の発生する場合が複雑なので、来年度受験生の人はきちんと整理する必要があると思います。
⑥の国土利用計画法の事前届出制ですが、日本のほぼほとんどの土地が事後届出制です。
このことが理由に、これまではほとんど出題されなかったので未対策の人もいたと思います。
ちょっと意地悪さが増した感じですね。
まとめ
私自身はまだ問題を見ていないので、正確な講評はできません。
しかし、受験生の感想や予備校講師の講評などを見る限りは上記のようでした。
例年より意地悪な問題を増やして、点数を下げようとしているのに全然下がらなかった。
受験生全体のレベルが上がり始めて難関資格がより難関になった。
点数を下げれば、合格点がすごい下がるくらいにボーダーラインの人が多い。
したがって、合格点も合格率も上がってしまった。
これが真相なのかなと考えました。
とりあえず、合格した人は合格おめでとうございます。
そして、今年度受験生の皆さんはお疲れ様です。
ゆっくりと休んでください。
今回の講義はこれで終わります。
では、またお会いしましょう!