今回の記事から新しい試みをしていきたいと思います。
実は私、広島市が認定する「広島市電子メディア・インストラクター」の資格を保有しています。
せっかく取得した資格にも関わらず、これまで一切活用する場面がありませんでした。
インストラクターとしての専門分野を作りたいと思い、情報モラルやリテラシーに関する資料を集めていたので、ここで活用をしていこうと思いました。
そこで今回の記事では、これから公開していく記事をお読みいただく上で大事であろうことをお話していきます。
具体的には「情報モラル」「情報リテラシー」「メディアリテラシー」の違いです。
では、順を追って説明していきます。
情報モラルとは?
まずは情報モラルとは何かを考えていきましょう。
情報モラルとは、情報を正しく活用していく倫理的な態度のことです。
態度というと分かりづらいと思いますが、簡単にいうと考え方のことです。
モラルとは何か?
では、モラルとは何か。
モラルとは、英語では「moral」と書きます。
意味は、道徳や倫理のことです。
倫理を詳しくみていきましょう。
りん‐り【倫理】 の解説
1 人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。「―にもとる行為」「―観」「政治―」2 「倫理学」の略。
出典:倫理(りんり)の意味 – goo国語辞書
やはり辞書にはズバッと答えが書いてあります。
倫理とは、善悪の判断において普遍的な基準になるものです。
つまり、どの行動が善となるのか、悪となるのかの普遍的な基準になるということです。
このように考えると情報モラルの定義がもう少し単純化することができそうです。
情報モラルとは、情報社会における善悪の判断基準(=行動規範)と考えることもできるのではないでしょうか。
ネットの世界では現実社会と違い、安易に暴言を吐き人を傷付けたり、気付かないうちに犯罪に手を染めていたり、言葉巧みに人を騙したりしているケースが後を絶ちません。
こういったことが起きないように、正しい判断基準を持とうというのが情報モラルです。
例文
例文① どんな情報も情報モラルがなければ正しく活用することができません。
例文② インターネットを利用するなら小学生の頃から情報モラルを身に着ける必要があります。
情報リテラシーとは?
次に情報リテラシーとは何かを考えていきましょう。
情報リテラシーとは、情報社会で得た情報の真偽を正しく読み解いて活用する力のことです。
リテラシーとは何か?
では、リテラシーとは何か。
リテラシーとは、「適切に理解・解釈・分析し、改めて記述・表現する」という意味で使われています。
端的にいうと、日本語の「識字率」と同じ意味で使われています。
元々は「読解記述力」を表す限定的な表現方法でしたが、現在では広義的な意味として使われています。
ここでも同じく情報リテラシーの定義を単純化してみましょう。
情報リテラシーとは、インターネットの情報が正しいかどうか判断することができる能力といえるのではないでしょうか。
ネットにはあらゆる情報が錯乱していて、その中には正しい情報もあれば、間違っている情報もあります。
また、情報操作するために意図的に間違った情報が流されている場合もあります。
このような情報に振り回されている場合は「情報リテラシーが低い」と言われます。
例文
例文① 情報リテラシーが高い人は、多数のメディアを確認しています。
例文② 高齢者は情報リテラシーが低いので、特殊詐欺のターゲットにされやすい。
メディア・リテラシーとは?
最後にメディア・リテラシーとは何かを考えていきましょう。
メディア・リテラシーとは、マスメディアの伝えるニュースや情報の真偽を正しく読み解いて活用する力のことです。
またメディアとは、新聞・テレビ・雑誌・インターネットなどの情報媒体のことです。
そしてリテラシーとは、さきほど説明したとおりです。
例文
例文① ニュースが完璧に正しいわけではないので、メディア・リテラシーが必要になります。
例文② メディア・リテラシーを鍛えるために、情報のリソースを調べる習慣を身に着けさせる必要があります。
まとめ
情報モラルと情報リテラシーを同じような意味で利用しているシーンを頻繁に目撃します。
しかし、本当は似て非なるもので、全く意味が異なります。
情報モラルとは、情報を正しく使うための考え方です。
情報リテラシーとは、情報を正しく使うためのスキルです。
つまり、モラルは「こうあるべき」というべき論の理想を、具体化するためのスキルであるリテラシーということで、モラルあってのリテラシーです。
混同して使用しないように気を付けましょう。