どうも、ともきどっとんです。
質問なのですが、「情報モラル」とは何かご存知ですか?
この質問に正確に答えることができる人には、今回の記事は必要ないと思います。
逆に、この質問に答えることができなかった人は続きを読んでください。
どこよりも分かりやすく解説をしていきたいと思います。
情報モラルとは何か?
さっそくですが、情報モラルとはなんでしょうか。
日常生活でモラルとはどのように使っているかを考えてみましょう。
日常のモラルは「社会において、道徳的で倫理的な正しい活動を行うための基になる考え方と態度や考え方」という意味で使っています。
このように考えると、情報モラルという言葉の意味も分かると思います。
情報モラルは「情報社会において、道徳的で倫理的な正しい活動を行うための基になる考え方と態度や考え方」という意味で使っています。
つまり、情報モラルは日常のモラルの延長線上にある考え方になるわけです。
もう一度正確に定義をおさえておきましょう。
情報モラルとは、情報を正しく活用していく倫理的な態度のことです。
では、具体的な情報モラルの内容をみてみましょう。
モデルカリキュラムの2領域5分野
情報モラルを理解する上で非常に役に立つ考え方を文部科学省が示してくれています。
「モデルカリキュラムの2領域5分野」です。
文部科学省は情報モラルの内容を整理すると2つの側面があると言っています。
「心を磨く領域」である相手への思いやりと自分の行動に責任を持つ側面
②安全の側面
「知恵を磨く領域」であるネットワークから身を守り安全に利用するための側面
その2つの側面は5つに分けることができると言っています。
これは図を示した方が理解しやすいと思うので、図を掲載します。

モデルカリキュラムの 2 領域 5 分野
日常モラルとして、「情報社会の倫理」の情報社会での行動への責任を持つ意識を学び、「法の理解と遵守」でルール・マナーを身に着けます。
そして安全の側面から、「安全への知恵」として情報社会から身を守る術を学び、「情報セキュリティ」で情報社会のセキュリティの基本を身に着けます。
それらを複合的な視点から「公的なネットワーク社会の構築」として、情報社会の一員としての公共的な意識を身に着けるということです。
情報モラル指導モデルカリキュラム
情報モラルと一口にいっても何を学ぶべきなのか、何を伝えるべきなのかに困ると思います。
そのときに役立つのか「情報モラル指導モデルカリキュラム」です。
これは、さきほど紹介した「モデルカリキュラムの2領域5分野」の中身をどの段階でどれを教育すべきなのか文部科学省が細分化して具体的に示したものです。
では、具体的にどの段階でどのような教育をするのかを見てみましょう。

情報モラル指導カリキュラム
少し見づらいと思うので、学年や習熟度を除いた表題部分だけをご紹介したいと思います。
情報モラル指導カリキュラムの中目標と大目標
情報社会の倫理
・発信する情報や情報社会での行動に責任を持つ
・情報に関する自分や他者の権利を尊重する
法の理解と遵守
・情報社会でのルール・マナーを遵守できる
安全への知恵
・情報社会の危険から身を守るとともに、不適切な情報に対応できる
・情報を正しく安全に利用することに努める
・安全や健康を害するような行動を抑制できる
情報セキュリティ
・生活の中で必要となる情報セキュリティの基本を知る
公共的なネットワーク社会の構築
・情報社会の一員として、公共的な意識を持つ
学生向けに作られたカリキュラムではありますが、このカリキュラムは大人向けも同じです。
学ぶべきモラル、身に着けるべきモラルは全く同じです。
私もこれを参考に記事のネタを探しています。
具体的には、個人情報の保護・人権の侵害・著作権等の知的財産権・ネット社会で危機回避や予防などになります。
まとめ
では、最後に情報モラルとは何かをまとめていきましょう。
情報モラルとは、情報を正しく活用していく倫理的な態度のことです。
その内容は文部科学省が示した「モデルカリキュラムの2領域5分野」と、それを細分化した「情報モラル指導モデルカリキュラム」にありました。
また、前回の記事で混同されて考えられがちな「情報モラル」や「情報リテラシー」などの違いについてお話をしているので参考にしてください。