全国初・香川県がネット・ゲーム依存症対策条例を制定でゲームの利用時間が平日60分(休日90分)に!

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みなさん、いかがお過ごしだったでしょうか。

どうも、れきをくん(@rekiwokun)です。

皆さん、香川県で日本ではじめての条例が制定されたニュースをご覧になりましたか?

香川県議会が3月18日に令和2年2月県議会定例会を開き、成立・可決した条例です。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例議案

18歳未満の子どもは、ゲームプレイ時間の目安が平日60分に休日は90分の利用までにし、スマートファンの利用は22時までにするように務めるように義務づける条例です。

この条例は議案が上がった当初から様々な意見が飛び交っていました。

今回はこの条例を題材にして、ネット・ゲーム依存症のお話をお伝えしてきます。

では、今回の講義を始めます。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例とは

(子どものスマートフォン使用等の家庭におけるルールづくり)
第18条 保護者は、子どもにスマートフォン等を使用させるに当たっては、子どもの年齢、各家庭の実情等を考慮の上、その使用に伴う危険性及び過度の使用による弊害等について、子どもと話し合い、使用に関するルールづくり及びその見直しを行うものとする。
  保護者は、前項の場合においては、子どもが睡眠時間を確保し、規則正しい生活習慣を身に付けられるよう、子どものネット・ゲーム依存症につながるようなコンピュータゲームの利用に当たっては、1日当たりの利用時間が60分まで(学校等の休業日にあっては、90分まで)の時間を上限とすること及びスマートフォン等の使用(家族との連絡及び学習に必要な検索等を除く。)に当たっては、義務教育修了前の子どもについては午後9時までに、それ以外の子どもについては午後10時までに使用をやめることを目安とするとともに、前項のルールを遵守させるよう努めなければならない。
  保護者は、子どもがネット・ゲーム依存症に陥る危険性があると感じた場合には、速やかに、学校等又はネット・ゲーム依存症対策に関連する業務に従事する者等に相談し、子どもがネット・ゲーム依存症にならないよう努めなければならない。

○香川県ネット・ゲーム依存症対策条例

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例とは、18歳未満の子どものゲームの利用時間は平日60分・休日90分までにし、また、スマートフォンなどの電子機器の利用は22時でやめさせることを目安にする、家庭内ルールを策定し、ルールを守らせるように務める義務を保護者は負うというものです。

しかし、本条例は保護者に向けた条文だけではありません。

県、学校、事業者など様々な方面に向けての責務規定があります。

 (県民の役割)
第9条 県民は、ネット・ゲーム依存症に関する関心と理解を深め、その予防等に必要な注意を払うものとする。
  県民は、社会全体で子どもの健やかな成長を支援することの重要性を認識し、県又は市町が実施する施策に協力するものとする。

○香川県ネット・ゲーム依存症対策条例

また、9条では県民の役割を規定することで、香川県全体で子どもの健やかなある成長に寄与することを期待しています。

そのための予防・注意などを促しています。

条例の全文は下記のサイトからご覧いただけます。

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例の制定背景

本条例の制定理由は、しっかりと前文に書かれています。

前文が三段に分かれているので、順番にみていきましょう。

 インターネットやコンピュータゲームの過剰な利用は、子どもの学力や体力の低下のみならずひきこもりや睡眠障害、視力障害などの身体的な問題まで引き起こすことなどが指摘されており、世界保健機関において「ゲーム障害」が正式に疾病と認定されたように、今や、国内外で大きな社会問題となっている。とりわけ、射幸性が高いオンラインゲームには終わりがなく、大人よりも理性をつかさどる脳の働きが弱い子どもが依存状態になると、大人の薬物依存と同様に抜け出すことが困難になることが指摘されている。

○香川県ネット・ゲーム依存症対策条例

まずは、第一段からです。

第一段は世界保健機関において「ゲーム障害」と正式に疾病と認定されたことを理由①としていることを確認しましょう。

子どもだけではなく大人もゲームに没頭し、日常生活に支障がでてきています。

親が子どもの育児を放棄して、ゲームをしているなどの話もあります。

その中で、WHOが30年ぶりに国際疾病の1つとしてゲーム障害を追加しました。

この話は、後ほど詳しくしたいと思います。

「ゲーム障害」として社会問題化されている上に、脳の働きが未発達な子どもが1度依存症となると、脱するのが難しいからと教えてくれています。

 その対策としては、国において、他の依存症対策と同様に、法整備の検討や医療提供体制の充実などの対策を早急に講ずる必要があるが、県においても、適切な医療等を提供できる人材などを育成するため、研修体制の構築や専門家の派遣等の支援に取り組むことが求められている。

○香川県ネット・ゲーム依存症対策条例

第二段では「ゲーム障害」の対策として、県でも適切な医療提供などに取り組むことが必要であるとの宣言をしています。

国に対しても法整備や医療提供の充実をはかるように促しています。

加えて、子どものネット・ゲーム依存症対策においては、親子の信頼関係が形成される乳幼児期のみならず、子ども時代が愛情豊かに見守られることで、愛着が安定し、子どもの安心感や自己肯定感を高めることが重要であるとともに、社会全体で子どもがその成長段階において何事にも積極的にチャレンジし、活動の範囲を広げていけるようにネット・ゲーム依存症対策に取り組んでいかなければならない。
ここに、本県の子どもたちをはじめ、県民をネット・ゲーム依存症から守るための対策を総合的に推進するため、この条例を制定する。

○香川県ネット・ゲーム依存症対策条例

第三段では、ゲーム依存症の対策として親子の信頼関係の形成と、子どもの安心感や自己肯定感を高めることが重要であると述べています。

そのために社会全体で、子どものゲーム依存対策に取り組む必要があると述べています。

では、次からネット依存症とゲーム依存症をお伝えしていきます。

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ネット依存症とは?

最近では世界的に、中高生のネット依存が問題になっています。

ある統計ではネット依存が疑われる人は延べ約93万人と推測されています。

特にその中でゲーム依存者が社会問題化しています。

まずは、ネット依存症から見てみましょう。

ネット依存とは、生活面や健康面などのよりもインターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態のことをいいます。

ネット依存症の診断基準

久里浜医療センターでは下記の診断基準で「ネット依存」と判断しています。

  1. 「ネットの過剰使用」が認められ
  2. それによって「明確な体や心の問題が生じている」
  3. もしくは「明確な家族的、社会的問題が生じている」

この診断基準からも分かるとおり、ネット依存に陥ると様々な兆候が現れます。

  • ネットの使用時間がかなり長くなった
  • 夜中までネットを続けるようになった
  • 朝起きれなくなった
  • 他のことに興味を示さなくなった
  • 絶えずネットのことを気にしている
  • 注意すると激しく怒る
  • 使用時間や内容などに嘘をつくようになる
  • ネットにより成績が下がった

これらの兆候に気付く頃には、下記のような問題が生じていることが多いです。

ネットに没頭するあまり

  • 食事をとらないことによる低栄養
  • 体を動かすことが減ることによる体力低下
  • 日に当たらないことによる骨密度の低下
  • 昼夜逆転な生活による睡眠障害
  • 過剰な課金をすることによるうつ状態

他にも感情のコントロールができなくなり、うつ状態、家族関係の悪化、不登校、成績不振など多岐に渡ります。

こういった家族・社会への問題を起こすネット依存症の温床はどこでしょうか。

ネット依存症の約8割はゲームだといわれています。

ネット依存の分類

では、次はゲーム依存症についてみましょう。

ゲーム依存症とは?

ゲーム依存症とは国際的な疾病としては、「ゲーム障害」と呼ばれます。

そうです。

国際的にゲーム依存症については問題視され、2019年にWHOが約30年ぶりに改訂を発表した国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)で「ゲーム障害」として追記されました。

WHOが疾病と認定するほどには、世界的にみて危険視されていることは明白なのではないでそうか。

具体的にゲーム障害とはなんでしょうか。

ゲーム障害とは ゲーム障害は、ゲームに熱中し、利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病気です。

WHOの示した「ゲーム障害」の診断基準

WHOが認定した「ゲーム障害」と診断するためには、下記の要件を充足する必要があります。

  1. ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない
  2. ゲームを最優先する
  3. 問題が起きているのに続ける
  4. ①②③などの状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている

そして、ゲーム障害と診断される程度に悪化すると、朝起きられない、物や人にあたるなどといった問題が現れるを発表しています。

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ゲーム依存症に陥りやすい理由

ゲームに様々な種類がありますが、今回はデバイス(端末)を利用するパターンだけを見てみましょう。

そうすると、以下の2つに絞れると思います。

  • オンラインゲーム:インターネットを介して楽しむ
  • オフラインゲーム:デバイス(端末)だけで楽しむ

楽しみや楽しさはお互いに様々あると思いますが、のめり込みやすさでいえばオンラインゲームではないでしょうか。

では、なぜオンラインゲームなのか

無料から始められる

最初に高額のお金を払ってソフトを買い楽しむオフラインゲームよりも、最初は無課金で無料で始めることができるオンラインゲームの方が敷居が低いので依存しやすいです。

完結がない

オフラインゲームはデバイス(端末)だけで遊ぶので、ソフト内のストーリが全て終われば完結して終わることができます。

一方で、オンラインゲームは、無料から始めることができるために運営側も課金して欲しさに完結しないように、どんどん追加コンテンツや追加ストーリーをアップロードしてきます。

これが依存性をより強めています。

アイテム・キャラクター

オンラインゲームではイベントごとにガチャなどでアイテムを入手することができます。

素敵なアイテムやキャラクターは簡単に手に入れることができなくなっています。

人は争いの場では勝ちたいと思う生き物です。

誰よりもいいアイテムとキャラクターで武装し、強くありたいと依存性を高めていきます。

ログインボーナス

もうこれは分かりますよね。毎日ログインしてボーナスを回収したいと思うわけです。

その他

その他にも、グループ、音声チャット、課金など・・・挙げたらきりがありません。

オフラインゲームとオンラインゲームの違い

オフラインゲームオンラインゲーム
完結がある完結しない→追加コンテンツがくる
高額なソフト代がかかる無料から始められソフト代が不要
一人、あるいは友人複数人とプレイネット上のユーザーとプレイできる
ゲームソフト内で完結課金することでステータスが上がり、他人のステータスと比較しがち
続きは次回作アップデートやイベントが絶えずある
飽きたらそこで終わり長時間やめることができない
初期費用が高額で、追加コンテンツがないので継続することが困難初期費用がかからず、追加コンテンツがくるので永遠と飽きがこない

このようにオンラインとオフラインではまったく性質が異なります。

導入する初期費用から手を出しやすい設定になっていて、ステータス制を導入することで飽きのこない仕組みを作り上げ、課金で利益を上げる仕組みになっています。

そして、そこで実績を積むと、次第にゲーム実況などを始め、もう泥沼に陥るしか道がないという方向に進むころになります。

まとめ

今回の記事を書くにあたり、様々な情報を調べると、どうやったら依存性が高くなるかを徹底的に研究し尽くされている印象をうけました。

ネットが発達するにつれて便利になる一方で、ゲーム障害によって治療をする人もいれば、自殺する人までいます。

大人と子どもも罹患する可能性がある疾病です。

ただ個人的には、ゲームをする時間やスマフォを利用する時間を制限するだけの条例の施行には疑問を感じます。

制限するという考えは大人的な発想であるように感じます。

使用時間の制限をするのではなくて、朝はきちんと起きる、宿題はきちんとする、テストの点数は最低◯点を維持する、などのをクリアしている間は、好きなように利用してもいいなどの発想にするべきであると考えます。

皆さんのご意見はどうでしょうか?

今回の講義はこれで終わります。

では、またお会いしましょう!

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