日本版DBS~四谷大塚元講師の性犯罪から考える必要性~

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みなさん、いかがお過ごしだったでしょうか。

どうも、れきをくん(@rekiwokun)です。

四谷大塚の元講師による盗撮事件が世間を賑わしています。

以前から制度の制定を要求されていましたが、個人情報等の観点から議論を先送りされていた日本版DBSが、ネットニュースでもよく目にするようになりました。

日本ではあまり馴染みのない言葉だと思いますので、少し掘り下げて詳細にお伝えできればいいなと思います。

では、今回の講義を始めます。

事件の概要

小学生が主に通うことで知られる中学受験専門塾である「四谷大塚」の元講師である森崇翔被疑者が逮捕されました。

理由は、教え子の小学生女児の下着を撮影したことです。

この撮影方法がまた特殊でした。

① 9歳の女児児童を下着が見える形で床に座らせ
②「頑張らなければお尻ペンペンのお仕置きをされます」と発言するように強要
③ ①と②の様子を胸ポケットに入れたスマートフォンで盗撮

これだけでも非常に社会不適合者感は否めませんが、実は再逮捕もされています。

このお尻ペンペン女児だけではなく、別の女児3人にも同様のわいせつな行為をしていたそうです。

教育者による生徒へのわいせつ行為は四谷大塚のような塾や予備校だけでなく、小中高という学び舎でも行われています。

DBSとは

そこで子どもへの性犯罪加害を未然に防ぐために、採用する予定の人の過去に性犯罪歴があるかを確認する制度が求められるようになりました。

それが日本版DBSです。

DBSとは、子どもと接する職業に就く人に性犯罪歴がないかを確認することができる制度のことです。

この制度はイギリスが発祥で、現在ではドイツ・フランス・ニュージランド・スウェーデン・フィンランドなどに拡がりをみせて、同じ取り組みがされています。

イギリスでは、子どもと接する職業に希望する人は、DBSから発行される犯罪証明書を提出する必要があります。

これは給料を貰う就労だけではなく、給料や報酬がまったくないボランティアでも同様で、必ず犯罪証明書を提出する必要があります。

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DBSが必要な理由

では、なぜこのような制度が必要なのでしょうか。

それは性犯罪の中でも、小児わいせつ型の性犯罪は再犯率と常習性が非常に高いからです。

性犯罪前科2回以上の者における同型性犯罪前科の有無
出典:平成27年版 犯罪白書 第6編/第4章/第5節/3

実際に、平成27年版の犯罪白書では、2回以上の性犯罪前科者のうち小児わいせつ型は84.6%とい8割以上が再犯という驚異的な数字を叩き出しています。

日本版DBSの実現が難しい理由

日本版DBSの実現は難しいと長年いわれてきました。

その具体的な問題点について、2021年3月に開かれた第6回目の「Children Firstの子ども行政のあり方勉強会〜こども庁創設に向けて〜」で提言されています。

日本版DBS実現を妨げる日本の法制度

性犯罪者といえでも自然人である以上は、人権は守られなければなりません。

そのため、性犯罪者の個人情報は当然に保護されなければなりません。

特に犯罪歴は非常に秘密性の高い情報であるが故に、誰がどこまでアクセスできるのかを議論し尽くさなければなりません。

また、性犯罪は再犯率が非常に高く、更生は難しいといわれています。

そこで実際に当該性犯罪者の犯罪歴にアクセスができる期間をどうするかなども議論が必要です。

論点整理の1つでもあった「対象とする事業の範囲」でも憲法が定める「職業選択の自由」や「プライバシー権」を侵害するのではないかと大きな議論となっています。

まだまだ課題は山積みであるといえると思います。

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まとめ

子どもの時に与えられたトラウマは非常に大きく心に残ります。

性被害だけでなく、他のこともそうですが、大人になっても影響は残り続けます。

それが性犯罪となれば、よりその度合いは大きくなると考えます。

そのため子どもへの性被害を未然に防ぐ日本版DBSの制定は一定の意義はあると思います。

しかし、これまで導入がされなかったには理由がり、その理由を解決するには一定の高いハードルがあることも事実だと思います。

しっかりと与野党を通じ、有識者を含め、しっかりと議論をし尽くし、憲法価値を守った形の法案を来年の通常国会で提出されればよいなと思っています。

今回の講義はこれで終わります。

では、またお会いしましょう!

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